仲人おばさんとは?世話焼きの縁結びが担っていた役割

仲人おばさんの役割を紹介する記事のアイキャッチ

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『昔は近所に縁談を持ってくる仲人おばさんがいたって聞くけど、どんな人だったの?』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、仲人おばさんは「出会いの紹介から、返事の取り次ぎ、結婚の段取りまでを引き受ける地域の世話焼き役」でした。

この記事では、その仕事の中身と、今その役目をだれが引き継いでいるのかを、場面ごとに見ていきます。

目次

仲人おばさんってどんな人のこと?

先に結論

仲人おばさんは、親戚や近所、職場のつながりの中で、年頃の独身の人に縁談を持ちかけていた世話好きな人を親しみを込めて呼んだ言い方です。
資格や肩書きがあるわけではなく、「顔が広くて頼りになる人」が自然にその役を担っていました。

仲人(なこうど)は、両家の間に立って結婚の橋渡しをする人のことです。

その中でも「仲人おばさん」は、正式な肩書きというより、地域の中で縁結びを買って出ていた身近な人を指す言葉なんです。

例えばこんな場面です。

「〇〇さんのところの息子さん、まだお一人なのよね。いい方がいるんだけど、一度会ってみない?」

こう声をかけて、写真と釣書(つりがき=身上書)を預かり、相手の家にも同じように話を持っていく。そんな役回りでした。

仲人という言葉そのものの意味や読み方は、仲人とは?意味・読み方と結婚で果たす役割で詳しく紹介しています。

「おばさん」と呼ばれた理由

縁談の話は、家どうしの付き合いや井戸端の会話から生まれることが多かったんですよね。

家のことや近所の事情に通じていた年長の女性が、自然と話の中心になっていたため、「仲人おばさん」という呼び方が広まったと考えられます。

もちろん男性の世話役もいましたし、夫婦そろって仲人を引き受けることもありました。呼び名はあくまで親しみを込めた言い方です。

仲人おばさんを引き受けていたのはどんな人?

決まった資格はありませんでしたが、次のような人が頼られやすかったようです。

  • 親戚の中で、冠婚葬祭のまとめ役になっていた人
  • 近所の家の事情をよく知り、口がかたいと信頼されていた人
  • 職場や地域の行事で顔が広く、面倒見のよかった人

「あの人に任せておけば、話をうまく運んでくれる」という信頼が、何よりの条件だったんですね。

世話焼きの縁結びが担っていた5つの仕事

『紹介するだけの人じゃないの?』と思うかもしれません。

実は、仲人おばさんの仕事は紹介のあとが長かったんです。出会いから結婚が決まるまで、両家の間で何度も行き来していました。

段階仲人おばさんがしていたこと本人や家族の側から見ると
相手探し知り合いの中から年頃や家の事情が合いそうな人を思い浮かべる自分では探せない範囲から候補が来る
釣書のやりとり写真と身上書を預かり、相手の家に届ける直接聞きにくいことを書面で確かめられる
顔合わせの段取り日時や場所を決め、当日も同席して場をつなぐ初対面の気まずさを和らげてもらえる
返事の取り次ぎ会ったあとの返事を双方から聞き、相手に伝える断る時も直接言わずに済む
結婚までの調整結納や両家の話し合いの間に入る家どうしの行き違いをならしてもらえる

この表で見ると、仲人おばさんは「出会いの係」であると同時に、「気まずいことを代わりに伝える係」でもあったことが分かります。

釣書には何が書かれていた?

釣書は、本人の名前や生年月日、学歴や職歴、家族のことなどをまとめた書面です。

『いきなり会う前に、相手のことを少し知っておきたい』という気持ちに応えるためのものなんです。

仲人おばさんは、この釣書と写真を預かって相手の家に届け、「一度会ってみたい」という返事が来てから顔合わせの段取りを組んでいました。

今の結婚相談所でいうと、会員のプロフィールがこの釣書にあたります。

いちばん頼りにされたのは「断りの取り次ぎ」

お見合いでいちばん気をつかうのは、正直なところ断る時ですよね。

仲人おばさんは、本人の言葉をそのまま伝えるのではなく、角が立たない言い方に直して相手の家に届けていました。

「ご縁がなかったようで、本当に申し訳ないと申しておりました」

こうした一言を間に入れてもらえるだけで、家どうしの関係を壊さずに済んだんです。

補足

今のお見合いでも、仲人を通して返事をする流れは同じです。断り方の具体的な言い回しは、お見合いの断り方の記事でまとめています。

仲人おばさんが担っていた5つの仕事を、紹介から結婚までの流れで並べた図解

今の結婚相談所の担当者と1対1で比べると

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。

仲人おばさんがしていた仕事は、消えたわけではありません。形を変えて、今は結婚相談所の担当者がほぼ同じ役目を担っています。

結婚相談所の中には、担当者を「仲人」「仲人カウンセラー」と呼んでいるところもあるんです。

昔の仲人おばさん
  • 知り合いの輪の中から相手を探す
  • 写真と釣書を手渡しで届ける
  • 顔合わせに同席して場をつなぐ
  • 返事や断りを両家の間で取り次ぐ
今の結婚相談所の担当者
  • 相談所や連盟の会員の中から相手を探す
  • プロフィールを相手側の相談所に届ける
  • お見合いの日時や場所を調整する
  • 交際の返事やお断りを相手側に伝える

並べてみると、やっていることの骨組みはほとんど変わっていないことが分かります。

変わったのは「相手を探せる範囲」

大きく違うのは、相手を探せる範囲です。

仲人おばさんの紹介は、どうしてもその人の知り合いの輪の中に限られていました。

今の結婚相談所は、複数の相談所が会員情報を共有する「連盟」に入っていることが多く、地域を越えて相手を探せます。

変わったのは「頼み方」

昔は、親が仲人おばさんに「うちの子にいい人がいたら」と頼んでおく形が多かったんですよね。

今は、本人が相談所の無料相談に申し込み、自分で担当者と話して決める形が中心です。

結婚相談所の仲人の仕事について詳しく知りたい方は、結婚相談所の仲人とは|仲人型とデータ型の違いも読んでみてください。

昔の仲人おばさんの仕事と今の結婚相談所の担当者の仕事を左右に並べた対応図

仲人おばさんにまつわる「よくある相談」

知恵袋などでは、仲人おばさんとのやりとりに悩む声が今もたくさん寄せられています。

閲覧の多かった相談を要約して、編集部の考え方をお伝えしますね。

相談1:仲人さんに勝手に破談にされてしまった

お見合いのあと、自分は前向きだったのに、仲人役の人が先方に断りの返事をしてしまった、という相談です。

『私の気持ちはどうなるの?』と悔しく感じるのは当然です。

こうしたことが起きるのは、仲人役が両家の様子を見て「この話は進まない」と早めに判断してしまう時が多いようです。

まずは仲人役の人に、「私としてはもう一度お会いしたいと思っていた」と率直に伝えてみてください。

それでも難しい時は、間に入ってくれる人を変えるのも一つの方法です。

相談2:返事を早くと急かされて困っている

何度か会ったものの気持ちが固まらないのに、仲人さんから返事を急かされている、という相談です。

仲人役は相手の家とのやりとりも抱えているので、返事の時期を気にするのは自然なことなんです。

ただ、納得しないまま返事をするのはおすすめしません。

「もう一度だけ会ってから決めたいです」「〇日までにお返事します」と、期限を自分から伝えておきましょう。

相談3:昔みたいな世話焼きの人って今はいないの?

近所のおばさんが縁談を持ってくるような人は、今はもういないのか、という相談です。

身近な世話焼き役は、昔に比べると少なくなったと言われています。

その代わり、結婚相談所の担当者や、自治体などの縁結びの取り組みが、同じ役目を引き受けるようになっています。

仲人役に話を進めてもらう前に確かめておきたいこと
  • 返事をいつまでにするかを最初に決めておく
  • 断る時はだれが伝えるかを確認しておく
  • 自分の希望(住む地域・仕事・家族のこと)を書き出しておく
  • 迷っている時は「迷っている」とそのまま伝える

仲人おばさんがいなくなったと言われるのはなぜ?

『どうして昔ほど見かけなくなったの?』と不思議に思いますよね。

いちばん大きいのは、結婚の出会い方そのものが変わったことです。

国立社会保障・人口問題研究所の「第16回出生動向基本調査」(2021年)では、最新の結婚年の夫婦のうち「見合い結婚」は9.9%でした。

同じ調査で、ネットで知り合った夫婦は15.2%となり、見合いを上回っています。

数字の読み方

この調査の「見合い」には、親せきや上役などからの紹介や、結婚相談所での出会いも含まれています。
つまり、仲人を通した出会いは今も一定の割合であるということです。

世話焼き役が減った背景

ほかにも、次のような変化が重なっています。

  • 近所付き合いや親戚付き合いが昔より軽くなった
  • 結婚の話に周りが口を出すことを、控える空気になった
  • 恋愛結婚が中心になり、結婚式で仲人を立てる例も少なくなった

今も仲人がいるのか、令和の結婚での仲人事情は仲人は現在もいる?令和の結婚での仲人とお仲人夫婦で詳しく紹介しています。

今、仲人おばさんのような人に頼みたい時は

『身近に頼める人がいないけど、間に入ってくれる人がいたら心強いな』という方もいますよね。

今そういう人を探すなら、選び方は大きく3つです。

頼む先向いている人気をつけたいこと
親戚や知人の世話焼き役地元で家どうしのつながりを大事にしたい人断る時に気をつかう。紹介できる人数に限りがある
自治体などの縁結びの取り組み住んでいる地域で相手を探したい人実施している地域や内容がまちまち
結婚相談所の担当者(仲人)相談しながら進めたい人・地域を広げたい人契約前に書面で中身と解約の条件を確かめる

地域や家の考え方で向き不向きは変わるので、迷ったら家族とも話してみてください。

知人の世話焼き役に頼む時は、こんな伝え方が角が立ちにくいですよ。

「もしご縁のありそうな方がいたら、一度お話を聞かせてもらえますか。会うかどうかは、お話を伺ってから決めさせてください」

最初に「会うかどうかは自分で決めたい」と添えておくと、あとで断る時も気が楽になります。

お見合いの申し込みから成婚までの流れは、お見合いでの仲人の役割|申し込みから交際・成婚までの流れで順を追って紹介しています。

よくある失敗

「知り合いの紹介だから断りにくい」と感じて、気が進まないまま会い続けてしまうことがあります。
紹介を受ける前に、断る時の伝え方を仲人役と決めておくと気持ちが楽になりますよ。

今、出会いから成婚まで付き添ってくれる仲人を探すなら、結婚相談所の無料相談で担当者と話してみるのが近道です。

話を聞いてみて、自分に合いそうかどうかを確かめるだけでも大丈夫です。

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よくある質問

仲人おばさんは今もいますか?

地域の世話焼き役として縁談を持ちかける人は、昔に比べると少なくなったと言われています。今は結婚相談所の担当者が、紹介から返事の取り次ぎまで同じ役目を担っています。

仲人おばさんにお願いする時、お礼は必要ですか?

縁談がまとまった時にお礼をするのが一般的とされてきました。渡し方や時期は地域や家によって違うので、両家の親や仲人本人に相談しておくと安心です。

仲人おばさんの紹介を断ってもいいのでしょうか?

断っても大丈夫です。仲人役は断りを取り次ぐのも仕事のうちなので、早めに「今回はご縁がなかった」と伝えるほうが、相手にも仲人役にも親切です。

仲人おばさんと結婚相談所の担当者は何が違いますか?

していることの骨組みはほぼ同じです。違うのは相手を探せる範囲と頼み方で、相談所は連盟を通じて地域を越えて相手を探せます。

親が仲人おばさんに縁談を頼んでいる時、本人はどうすればいいですか?

まずは親と、自分の希望や今の気持ちを話し合っておきましょう。会うかどうかや返事の時期は本人が決めたいと、親から仲人役に伝えてもらうと行き違いが減ります。

まとめ

この記事の要点
  • 仲人おばさんは、地域や親戚の中で縁談を世話していた世話焼き役のこと
  • 紹介、釣書のやりとり、顔合わせ、返事の取り次ぎ、結婚までの調整を担っていた
  • いちばん頼りにされたのは、角が立たないように断りを伝える役目
  • 今は結婚相談所の担当者が、ほぼ同じ仕事を引き継いでいる
  • 頼む前に、返事の期限と断り方を決めておくと安心
仲人ガイド

仲人ガイド 編集部

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